テーマは「自然との共存」
手を加えないことも自然破壊

​身近にできるSDGsチャレンジ

シンボルマークに込めた思い

「アンダンテ」とは歩くテンポを示す音楽用語です。

これまで利用されなかった杉葉から芳香成分を抽出することで6次産業化を実現しました。

 

 日本の国土の70%は森林。そして、人工林の40%はスギです。有史以来、先人たちはスギをさまざまな用途に活用してきました。

 戦後、住宅需要が高まるとして杉が植えられましたが、それから50年以上がたち間もなくその多くが伐期を迎えます。しかし、葉の部分はその98%が使われないまま。これでは未活用のスギ葉がますます増えていく…

 

 平成21年、秋田県立大学木材高度加工研究所において、未活用となっている枝葉部の活路を見い出す研究が行われ、精油に鎮静・鎮咳・ダニ繁殖抑制・抗菌などの働きがあることが確認されました。しかし、あの震災により商品化は実現せずに終わってしまいます。

 「精油があれば自宅に居ながら森林浴ができる…」

 

 アトリエアンダンテはここに注目し、50メートルにも及ぶ木の先端部分から新鮮な葉を厳選し蒸留することでエッセンシャルオイルを抽出しています。熊の出没が増えていることも、山に人が手をかけられなくなっている現状が関係しているとみられていることから、たとえ僅かであっても林地残材を増やさないことで森林の手入れを行き届かせ、山林に費用還元をもたらし、生態系を整えるチャレンジを続けています。

 さらに事業開始時の林業従事者の平均年齢は64歳。植林から伐採まで優に50年を超えるため、この世代を超えた継続性を維持し続けるためには、若い世代に魅力を持たれる業界でなければなりません。

 消費者が健康や環境に関心を持ち、少しの変化で生活を豊かにしてもらいたい。そして働く人たちにも製造ロスを減らすことや次世代が育つ職場を形成することで未来を感じてもらいたい。これはSDGsチャレンジの3番「すべの人に健康と福祉を」、8番「働きがいも経済成長も」、12番「つくる責任 つかう責任」、15番「陸の豊さを守ろう」に相当します。

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【花粉症との因果関係・今後の展望】

 大学や民間の研究機関でもスギ花粉症の緩和や血圧の上昇を抑えるとされ、さらなる研究が進んでいます。2014年には花粉症の治療に花粉から抽出したエキスを舌下に投与する治療法に健康保険が適用され、精油についても同様の働きが期待されています。秋田の眠れる資源を再評価し、自然との共存・共生に取り組むことで、心地よい美の国の恵みをお届けします。

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​【シンボルマークについて】

 『日本書紀』によると、595年、香木が淡路島に流れ着いたとされ、その後香木は仏教とともに伝来し、奈良時代には寺院で焚かれます。やがてその芳香が宮中でも愛用されはじめ、平安時代には仏教を離れて貴族の間で愉しまれ、鎌倉時代以降は禅の教えも加わり、室町時代になると現在の香道に通じる文化が確立します。
さらに江戸時代に入ると武家から庶民、女性にも広がり、香道は教養のひとつへと昇華していきます。

 このように日本にも香りを愛でる文化が根付いていたことに思いをはせ、源治物語の最終章「夢浮橋」に後世充てられた図をモチーフに、空間に香りを添える「新しい発想」を曲線を用いて表しています。